ひとりごと(2015年1月分)

2015年1月29日(木)             「いつの間にか」

「いつの間にか」というセリフが常套句となりつつある今日この頃。「いつの間にか」今日になっていた、「いつの間にか」終わっていた、「いつの間にか」忘れていた、「いつの間にか」過ぎていた、書こうと思いつつ「いつの間にか」29日になっていた、というのが本当のところ。学校の実技試験期間もたけなわです。・・・って事をかいても面白くないでしょうし、いつも書いている事なので省略。一難去ってまた一難。夢にまで出てくる有様です。

最近の「いつの間にか」シリーズ。「いつの間にか」3月デュオのチケットの発売日を過ぎていた、「いつの間にか」6月のリサイタルの曲を決めねばならない時期になっていた、とどめは「いつの間にか」秋田公演が目の前に迫っていた!という事。

という訳で必死のぱっちで準備中です。まだ実技試験期間が終わった訳ではないので、いつもの生活の端々で「あ、今度の衣装どうしよう?」とか、「そう言えば今度の曲譜めくりをどなたかにお願いしないと絶対に無理だ・・・」とか、「その日何時の新幹線だっけ?」とか、「今の内やっておかないと前日荷物詰める暇ない」とか、「あちらに着いたら練習できるのはいつかな?」とか、そういう今更ながらの会話を繰り返しています。

もっとも怖いのはお天気。以前も帰りの新幹線が少し止まってひやっとした事がありました。翌日の試験の伴奏に間に合うよう何としても帰る、という強い意志を持って・・・と。予報がだんだん変わって先ほどの天気予報では、当日秋田は吹雪くとか吹雪かないとか言っていました・・・。

卒試を終えた4年生たち、先生方の書いて下さった講評用紙を見せてくれました。全ての科ではないのですが、先生方が試験の時にご講評を書いて下さる科があり、本当に熱心にいろいろ書いて下さいます。拝見していて本当にありがたいと思うのは、その学生さんがご自分のクラスでなくとも、1年生の時からの演奏をしっかり覚えていらっしゃる事。以前と比べてどういうところが良くなったか、そして今後はどんなことに気をつけてゆけばいいのか、あたたかいお励ましの言葉とともに書いて下さっていて、こちらも胸が熱くなりました。毎年試験の度に頂いたご講評用紙は、大学時代の大切な大切な宝物になることでしょう。

さて、と。自分たちのピアノ・デュオも必死で仕上げて行きます。羽後町の皆様に半年ぶりにお会いできるのが楽しみです・・・。



2015年1月18日(日)             「2015新年のご挨拶」

大変遅くなりました・・・今更ですが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

まだ年が明けて半月ちょっとしか経っていない事に驚くような、そんな日々を過ごしています。今年は、例年の年明け熊取合宿を年末に行いました。そのため年明けはどんな風に過ごすのかイメージできずにいましたが、予想をはるかに上回るようなバタバタな毎日。かろうじて初詣には行けたのですが、なんとおみくじが大吉!それを見て、昨年のおみくじが大凶だった事を思い出しました(確かにそんな年だったかも・・・大凶なんて初めてでした)。

1月3日からフルに動いています。授業開始は6日からでしたが、その日から年度末の授業がらみ試験がらみの本番が立て込んだため、その合わせと練習に追われに追われ、今に至っています。

それはさておき、今年の抱負を書いてみます。と言ったもののそんな大それた抱負は無いのですが・・・。

昨年は体力の衰えを痛感させられた年となりました。「今までの無理に無理重ねてごり押しするような生活をそろそろ戒めなさい」と、神様やご先祖様から言われたのだと実感させられています。結果、今までと同じように事を運んでゆく事は出来ず、生活ペースが変わる、スピードも効率も落ちる事になったのですが、よくよく考えてみれば音楽にスピードや効率は要らないはず。やりたい事を諦めるのはいやだという欲張り性分から、自分の今までのペースを崩すのが嫌なのだと思い知らされもしています。でも一番大事なのは何なのか。これで自分が何をすべきなのか答えは出るのですね。ひとりで出来る事はたかがしれている、でもその小さな積み重ねがものを言う。そう思って、周りと比較せずに自分のできる事をできる範囲で、着実にやっていこうと思います。

昔と違うのは、本当に「これでいいんだ」と思えるようになったところでしょうか。年を経ると見えなかったものが少しずつ見えるようになって行くのですね・・・。

新年明けても一難去ってまた一難。毎日朝早く夜遅く、家に帰ったらうたた寝のつもりが朝まで寝てしまい、慌てて家を出るという日も有りました。音楽するのに心のゆとりは絶対必要です。この週末はまずガタガタになった体のケアが最初で、久々にマッサージに行きました。前代未聞なくらいにひどかったらしいですが、これで大分楽になり、帰って来てから在庫もりもりの野菜でいろいろつくっていました。今週から実技試験週間が始まるので、試験の順番の名票を見ながら分単位で予想して試験と合わせと補講のスケジュールを組み、貯めまくったメールのお返事を少しずつし、そしてやっとこのひとりごとにゆきあたったという訳です。

そうそう、昨日時計を修理に持って行った時のこと。腕時計、今は腕に付けることはせずもっぱら懐中時計となっているのですが、どういう訳か突然止まる。月に2~3回の頻度でぱたっと止まり、分刻みの合わせの予定を狂わせてくれます。正しい時刻に合わせ直すとまた動くのでそのままにしていましたが、思い立ってお店へ。店員さんから「これ、相当長いことつかっているでしょ?」と声をかけられました。

そういえば・・・?大学時代?いやいや確か高校時代から使っています。バンドは擦り切れてその間何度も替えていますが、いつの間にかん十年も月日が経っています。一瞬、その間に流れた時間と出来事を思いました。そしてこの数年、振り返る間もないほど忙殺されていた日々の生活を思い、後悔の念がわきました。一体何にそんなに振り回されていたのだろう?何のために使っているのかがはっきりわかる時間を大切に、過ごしてゆきたいです。

話がいろいろそれましたが、リンクに1件追加しました。ドイツ在住アマチュアピアニストの真辺篤孝さんのサイトです。今から何年位前だか、このサイトをご覧になってメールを下さったのが始まりでした。本業をお持ちでありながらドイツと言わずヨーロッパあちこちで、活発に演奏活動をされています。もともと室内楽がお好きだったそうですが、ソロの方も演奏されていらっしゃいます。日本での状況しか知らない私は、お仕事と両立されている事にとにかく驚かされましたが、素晴らしい生き方を選択されたと思います(不器用な私には絶対無理ですが)。いろいろ考えるところ影響され、考え方もかなり変わりました。真辺さんのブログも皆様にぜひ読んで頂きたいと思います。

さて、今リンクを試みましたがなぜかスクリプトエラーが出ます。解決方法を探しているのですがど素人の私には難し過ぎる・・・見られない場合は本当にごめんなさい。でも一応リンク張っておきます。

また新しい1週間が始まります。今週も瞬きするかの如くあっという間に過ぎてゆく事でしょう。春が待ち遠しいです。インフルエンザが流行ってきたので、皆様もくれぐれもお気をつけて下さい・・・。


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