ひとりごと(2014年9月分)

2014年9月30日(火)             「置き土産」

あっという間に9月も終わり。

この1ヶ月は、学校での仕事の合間を縫って、幾つかのリサイタルの合わせに明け暮れた日々でした。朝から晩まで音を聴いている割には、曲がいっぱい過ぎて頭の中で音が鳴らない。頭の中で住み分けがなかなかできないのでしょう。週末のラロの本番が終わってから、やっとラロが鳴り始めたところです。無意識の内にも頭の中で曲が流れ始めるようになると、ステップ1段上がれた証拠。しかし他の合わせもあるのに始終ラロが鳴っているのはちょっと困る・・・何故か今も鳴っています。

音楽の話ばかりなので、全然関係ない話を。

よく遊びに来てくれるご近所ネコちゃん、最近はとんと御無沙汰です。朝出掛ける時、夜帰宅した時、いないかな?と探すのですがなかなか会えない。そもそも今は留守がちなので仕方ないかと諦めています。

今朝、家の前に何か落ちているのに気付きました。風で何か飛んできたのかなと思って良く見たら、ひもに結びつけられた小さな鈴。その紐の結び目が切れた跡がありました。???

・・・あ!あのご近所ネコちゃんの首もとについていた鈴。小さなチリチリという音がする鈴です。夜の内にここに遊びに来てくれたのでしょうか。たまたまそのタイミングで紐がほどけてしまったのか。それともちゃんと遊びに来てるよという証しに、首からほどいて置き土産していってくれたのか。

もしそうだったら嬉しいな、と思いながら学校へ向かいました。心なしか今日は元気がもらえた気がします・・・。



2014年9月28日(日)             「ラロ」

気持ちよい秋晴れの1日。

お陰様で伊賀さん青木くんとの室内楽の演奏会、静岡公演もお陰様で無事終わりました。今回は諸事情により、初めての長泉町文化センターのイベントホール。いつもの三島市文化会館よりも小ぢんまりとした感じで、お客様は満席、すぐ近くで聴いていらっしゃる状況がまさに「室内楽」でした。

朝新幹線に乗り、着いたらすぐリハーサル。響きの感じをつかむのに少し時間がかかりましたが、みっちりと3時間。その後30分で着替えてお昼を食べてあっという間に本番。いつも以上に慌ただしかったのですが、本番までに出来る事を全てしようと必死だったので、何も考えることなく集中できていた感じです。よくよく考えれば、本番の日に落ち着いてゆったり過ごせる事ってまずない(皆さんそうなのでしょうか?)。それより、わずかな事でも出来る事を増やそう、という諦めない気持ちの方が大きい。という事で、本番の最中に「あぁこういう事か」と分かった点もいろいろ見つかり、出来る事は全てやれたように思います。いらして下さった皆様、そして今回も素敵な音にして下さった調律師さん、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

これから2週間後にある東京公演に向け、更に練り直します。

ラロと言えば、ヴァイオリンの方にはスペイン交響曲でおなじみ。チェロの方にはチェロ・コンチェルト。この2曲の伴奏に携わったため私にはその印象が強く、その他の情報はあまりよく知らぬままでした。でも弾いてみたら、弦楽器の人だと確信。ピアノパートは・・・そんな無茶な?という和音と跳躍がなんと多い事か、そこに精一杯挑んでいます。弦楽器にはやはり精通しているのでしょう。弦楽器の美味しいところを生かしているメロディーが多いです。どちらにしろ滅多に演奏されない稀有な機会ですし、お時間ありましたらぜひ聴きにいらして下さい。ピアノ・トリオの3楽章はとても美しく深く、今回のプログラムの中では一押しです。

レンタルサーバーの件もお騒がせ致しました。バタバタしている内に古いサービスの方が廃止になっていましたが、今特に問題もないところを見ると大丈夫なのかと。便利に使うための設定変更はまだ手を付けられていませんが、公の方では一応落ち着いたかと思われます。

しかし御嶽山の噴火のニュースにはとても胸が痛みました。自然の猛威には人は何もできないとは言え・・・。犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます・・・。



2014年9月23日(火)             「再設定」

まずは皆様へ。ご心配ご迷惑をおかけ致しました。日付変わって21日あたりから本日23日22時あたりまで、ホームページが全く見られなくなるという事象が発生致しました。こんなに更新しないにも関わらずいつもいらして下さる方々には、「一体何が起こったか?」と思われたでしょうし、たまたま久々にいらして下さった方には、「いつの間にかやめたらしい」と思われたかもしれません。そして前回9月15日付にちらりと書いた事を覚えて下さっていらした方々は、「再設定に手間取っているかも?」と思って下さったでしょう。本当に申し訳ありませんでした。

と今書いているものの、再設定が全て終わった訳ではありません・・・。

前回も少し書きましたが、今まで10年間お世話になっていたレンタルサーバーのサービスが終了する事になり、新たなサービスにお引っ越しする事になりました。実は1月からちゃんとお知らせも来ていましたし、移行先も用意されていましたが、こういう大変な事はお尻に火がつかないと絶対にできないっ。今月いっぱいで終わるというところまでぎりぎり引き延ばし、重い腰をやっと上げたところでした。

新たな方が開通したのが9月16日、しばらく何事も起きずこのままでいいのか?と思いながら設定マニュアルなんぞを読んでいると、どうやら自分でネームサーバーを切り替えねばならぬらしい・・・何?と思いつつ、届いたお知らせメールを読みながらリンク先のサイトを開き、そのまた先のリンクやらpdfファイルを開き、10年前の重要書類を引っ張り出し、お目当てのサイトを探し当てて自力でネームサーバーを変更!それが済んでそのまま学校に行き、夜帰宅して何気にパソコンを開けたらホームページが見られなくなっている。真っ青になっていろいろ試しましたがウンともスンとも変わらず・・・。

それだけならまだしも、このサイトと連動しているメールアドレスも全く稼働していないらしい。それはさすがに困るのです。どうにもならず、強引に1時間だけウチに帰れる時間をひねり出し、サポートさんに電話をしました。自分の設定が間違っていた事も分かり、その他の謎も大分解けたのですが、なんと!新たなネームサーバーを設定するシステムがダウンし、それが直る時期は未定との事。なかなか復旧せず、やっと設定し直せたのが今日でした。

それでもホームページのアップロードができず、これも今マニュアルを読み倒し、何とか出来るようになったところ。しかしアクセスカウンターの設定はまだ出来ません・・・。メールも早くなんとかしなきゃ。

という現状の中。何を優先してやるべきか?頭が痛いです。何と言っても今週末のコンサートのための練習が最優先でしょうし、昨日ホールをお借りしてできた全曲リハーサルの録音をまだ聴いていない。かといって学校は休めない。それでも、さすがに本番前は体力も温存したい。うぅぅ。という訳で最低限の復旧と再設定をなるべく早くしつつ、後は少しずつ整えて行く事になりそうです。

今日は何だか面白くないハナシばかりになってしまいましたが、同じような経験をされた事のある方なら分かって頂けるかな、と。いやはや、アナログ人間にとっては災難のごとき。よりによってこんな時にぶちあたるなんて・・・。

メールが戻ってしまっていたら本当にごめんなさい。お騒がせして大変失礼しました・・・。



2014年9月15日(月)             「集い」

今年は秋の深まりも早いですね。いつもは「暑さ寒さも彼岸まで」なのに、30度にいかないというえらい中途半端な気温。そしてゲリラ豪雨をはじめとする不安定な恐ろしい天候が続いています。皆様の地域は大丈夫でしょうか。くれぐれもお気をつけて下さい。

さて、何も書けぬ内に、「松井クラシックのつどい」のピアノ・デュオ・リサイタルも終わってしまい・・・チラシを見ながら、「あ~ぁもう終わっちゃった」、と。そう思ってしまう位、気持ちよく弾かせて頂けたコンサートでした。連休初日、さわやかなお天気の中、たくさんのお客様が集まって下さり、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

9月1日から学校通いの日々が戻り、新学期のいろいろに巻き込まれながら、それと同時進行で秋に幾つかあるリサイタルなどの合わせも行っていました。毎晩手帳を見てから翌日の合わせの曲をさらうという、自転車操業状態。気持ちだけは全く途切れませんでしたが、必死のぱっちの毎日。そんな中、ホームページのレンタルサーバーを移行せねばならぬという危機(?)。サービス終了で止むを得ないのですが、訳わからぬままウェブ上の説明を読みながら設定変更をし、昔の書類を探し出しては読み直し、という事をこの数日やっています。腰を据えないとできず、移行期間中に間に合うのか不安です。

という訳で慌てて更新します。今後更新が滞ったりメールが戻るような状況になりましたら、設定変更まだかな?と多めに見て頂けましたら幸いです。

合わせに必死になっていたためかなかなか本番モードに切り替わらず、結局そのまま当日となり・・・前日の合わせの時も、夜寝る時も、「明日本当に本番?」と思っていたほど。でもホールに向かい、ボランティアスタッフの皆様と久々にお会いし、打ち合わせが始まったらいつしか気持ちは切り替わっていました。いつもの事なのですがスタッフの皆様、本当によくして下さいます。気持ちよく演奏出来るように、音響、照明、楽屋の準備などなど隅々まで心を配って下さる事が伝わってきます。あぁでもこぅでも~とリハーサルをしているとあっという間に開演時間になり、バタバタと準備したらもう本番の時間となり、気付いたらもう終わっていました。

「松井クラシックのつどい」のお客様はもちろん、ボランティアスタッフの方々も皆さん、耳が肥えていらして大変熱心に聴いて下さいます。ソロは何度か聴いて頂いているのですが、今回デュオは初めてなので、王道というべき名曲揃いのプログラムを組みました。弾ける事自体とても幸せで、また弾く度に新たな発見ができる曲ばかりです。前日の合わせでやった事も当日のリハーサルで考えた事も決して無駄ではなく、でも結果的には本番は全然違った演奏となりました。やはり室内楽、相手の投げかけてきた音楽にどう返すか、いつも考えながら弾いているので気を全く抜けず、トークも又然り。それをお客様がハラハラしながら見守って下さっているのか、一緒に楽しんで下さっているのか、はたまた可笑しがられているのかは分かりませんが、演奏している私たちにとっても非常に心地よい空間となりました。

前回↓書いたぷれじ~るさんでのコンサートも似ているのですが、「顔の見えるコンサート」、つまりお客様お一人お一人のお顔が見えるほどの距離で聴いて頂ける事、お客様やスタッフの皆様をよく知っている事。そういう中で行われるコンサートは、聴き手、作り手(コンサートの)、弾き手も皆一緒に楽しめるのだと、確信を持って言えます。やはり音楽は皆で楽しめるのが一番。

「松井クラシックのつどい」の特徴、コンサート終了後のお客様を前にしての懇親会、そのまた後のスタッフの皆様との懇親会がある事でしょうか。どちらも質問攻めになります。それがまた、こちらがたじたじになるような専門的な内容であったり、するどい突っ込みが入ったり、内輪話を暴露せざるをえなくなったり・・・普通では決して聞けない(話さない)ような事を結構お話ししたような気がします。でもそれをお話できるのも実は嬉しかったりして・・・?

スタッフの皆さんそれぞれ得意な分野を生かし、知恵と力を出し合い、手作りコンサートを作り上げられています。文化の行く末を案じられ、だからこそ次の世代を育てる事も含めて、先を見通した活動されていらっしゃいます。ご近所にそういう「集い」があるって本当に素晴らしく、末長く続いてゆきますように心から願わずにはいられません。帰る時も皆様総出で、お見送りして下さいました。スタッフの皆様、あたたかなお心遣いを本当にありがとうございました。

無事に更新できるか、ドキドキ・・・。


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