ひとりごと(2014年7月分)

2014年7月31日(木)             「表現手段」

昨日の続きを書きたかったのですが、ちょっと落ち着いて考えて書ける状態ではないので、また改めます。

なんだかわからないけれど毎日すさまじい疲れ。帰宅したら夜動けなくなってうたた寝・・・というのがお定まりのコースです。何だかおかしいと思ったら、塩と酢を忘れていました。酷暑地獄に備え、毎日ぱらっと半つまみ(ひとつまみの半分位?)自然塩をなめ、フルーツ酢を飲む、これが夏の習慣になっているのです。これをこの1週間すっかり忘れていた・・・。ごくごくと梅玄米酢の水割りを飲んだら元気が戻ってきました。

話変わりますが、洗足には創設されて2年目となるピアノ&作曲マスターコースなるものがあります。ピアノと作曲両方のレッスンを毎週受けられ、それに関連した授業も受けられるというものですが、その学生さん達の作品発表の会があり、聴きに行ってきました。授業で知っている学生さんがどんな作品を書き、どんな演奏をするのか、という興味があったのですが、いやはや本当に面白かったです。

演奏手段としては皆ピアノを弾くのですが、出来あがった曲はクラシック調、ジャズ調、ポップス調などなど(決めつけてはいけないので敢えて「調」と書きました)。形態もピアノ・ソロあり、ピアノ・デュオあり、室内楽あり、歌曲あり。学生さん達の授業でみえているところしか私は知らない訳ですが、本当の姿、内面、美意識みたいなものが演奏から全部みえる訳で・・・。やはりゼロから創り上げるというのは大変でもあり、素晴らしいものだと実感させられました。そして本人が演奏するというところにも意味はあるのですね。両方を同時に学べるのはうらやましいというか、理想的な事だと思います。演奏しかできない者にとっては学生さん達がキラキラ輝いてみえました・・・。

最近思うのですが、表現するという事に於いては何の手段を用いても根っこの部分は同じ。それがピアノだったり、ヴァイオリンだったり、文章だったり、ダンスだったり、絵画だったり、パフォーマンスだったり・・・。だからひとりでいくつもの表現手段を持っている人もいる。そして子供の頃から馴染みのある手段なら、難しい事を考えず気ままに、感性を頼りに自由にその中で動きまわり、表現する事が出来るようになるのかと。

「伝えてなんぼ」。いつも偉そうに言わせて頂いている事ですが、自分自身子供の頃から言われていた事でもあります。今はちゃんと言いたい事伝えられるようになっただろうか・・・?



2014年7月30日(水)             「カール・シュタイン その1」

やっと訪れたオフ。あれもこれもやらなくちゃと思っていたのですが、気が緩んだためか疲れがどっと出て、大してはかどらず・・・。

今日は、書こう書こうと思って書けないままの先日の長野公演について、分けて書こうかと思います。

7月6日の昼下がり、峰の原高原のペンションぷれじ~るのログハウスにて行われたコンサート。今回も満席、外にはみ出してしまうほどのお客様でした。山の上までその日に登っていらして下さった方もあり、そんな風に聴いて頂けてとても嬉しく思います。本当にありがとうございました。

今回も富山の竹田楽器さんのご協力のもと、1846年製のフォルテピアノをこの日のために運び込んで頂いてのコンサートとなりました。今まで毎年この季節にぷれじ~るさんで続けてきたフォルテピアノとモダンピアノの聴き比べコンサート、過去の3回は1784年製のアンドレアス・シュタインのレプリカでしたが、今回は初めて1846年製のカール・シュタイン、それもレプリカでなく正真正銘の本物を弾かせて頂きました。

今まで弾かせて頂いていたアンドレアス・シュタイン(レプリカ)、コンサート前に練習させて頂くために何度か富山の竹田楽器さんにお邪魔していましたが、アンドレアスの横にカール・シュタイン1846年製が置いてあって、いつか弾かせて頂きたいなと密かに思っていました。シューベルトの生きていた時代に近い1846年となれば、その頃既に世に存在していたシューベルト作品を誰かしらがこの楽器で奏でていたであろうことは想像でき、それは一体どんな風に響いたのか・・・弾いてみたくなったのです。弾いてみた感想は4月28日付↓に書きましたのでご覧下さい。

この時代のものでもまだ全て木でできているのですが、大きくなった分かなり重くなっているらしい。以前のアンドレアス製は数名でひょいっと持ちあげられる位でしたが、今度は大人の男性数名でもかなり重かったそうです。ホントかな?と思っていたのですが、終演後にお手伝いした時確かに重くてびっくりしました。

あちらに着いてからは、時間さえあればずっと弾いていました。楽器と仲良くなるのにやはり時間はかかりますが、周りから聞こえる鳥の鳴き声、天窓から入ってくる木漏れ日、まわりの自然となじんでいるのが不思議で・・・もともとここに置いてある楽器であるかのようでした。竹田さんはお忙しい中、まず楽器運搬のために公演数日前に、そして改めて公演前日にいらして下さいました。あちこち飛び回って(?)ご活躍のご様子、申し訳ない程でしたが、「何としてでもいい状態に」と思って調整して下さるその熱意には、毎回の事ですが本当に頭が下がります。楽器も移動の疲れがあり、また年代物ゆえ不安定になりがちでもあり、それでも本番にはいい調子に仕上げて下さり、気持ちよく弾かせて頂けました。

続きはまた改めて・・・。



2014年7月29日(火)             「ソバ畑」

少し涼しくなって息を吹き返しました。あの暑さは一体何だったのでしょう?

今日、やっと前期授業が終了しました(教職課程を取っている学生さんは明日ピアノの試験らしいですが)。何もかも全てが終わったという訳ではないのですが、夜遅く朝早い生活はしばし休みかと思うとホッとします。学生さん達にも夏休みの予定をききましたが、皆、実に忙しそうです。そもそも夏休みは1ヶ月しかないのですが、コンクールを受けるとか、ゼミのコンサートの練習でお盆以外毎日学校来るとか、合宿に行くとか・・・。思いだしてみれば、私も学生時代はそんな感じでしたっけ。

今月は長野をはじめとして週末はいろいろなところに行っており、来月も同様いろいろ行く予定。仕事がらみも多いですが、それでも新鮮な空気を吸いに出かけられるのは幸せな事。「忘れられない風景」にも結構出会いました。一生の内に10本指に入る位が「忘れられない風景」のはずですが、そういう風景にいくつも出会ってしまった気がしています。

最近出会った風景、あたり一帯真っ白なソバ畑。とにかく広く、見渡す限り白い小さな花々で埋め尽くされていて、それは圧巻でした。

もちろんそういう時はカメラに収めはするのですが、後で見返してみると何だか違う・・・。写真のセンスと技術が全然ないのは致し方ないですが、そうでなくともやはり肉眼で見た印象にはとてもかなわない。そう思っていつも必死で心に焼き付けています。その近くで頂いた手打ち蕎麦、夏の新蕎麦だそうですが、何と言いますかさわやかな風味で、本当に美味しかったです。

気が緩む前に、さまざまな事務作業とパソコン仕事、早く片付けよう・・・。



2014年7月27日(日)             「もそっと」

酷暑お見舞い申し上げます。

ついこの間、夏至が過ぎたばかりだと思っていたのに、いつの間にか7月も終わろうとしています。訳分からない位あっという間の1ヶ月でした。生活パターンがぐしゃぐしゃに崩れたまま、立て直そうと試みても体が言う事をきかないまま、酷暑の夏に突入・・・。

最近はあまりに暑いので、日の出後すぐに植木の水やりをしています(一体何時なんだか)。「朝は涼しくて気持ちいい」と思うのがノーマルな夏なのでしょうが、朝からあんなに汗かいているようでは今日1日が思いやられます。そんな風に始まる夏の朝。夏好きを公言していましたが、去年からそれが揺らぎ、そろそろ夏好きも撤回かと思われる夏の始まりです。

大学はまだ夏休みではなく、あと数日が正念場。7月は本当にいろいろする事があって目まぐるしい。夏休みよ早くぅ、と思っているこの時期に、何故か子供時代、夏休みの自由研究に必死になっていた時を思い出すのです。そして今、うたた寝していたのですが、「大地震を予告するあの嫌な音が鳴り、いろいろなものが倒れる」という夢を見て飛び起きました。うたた寝から起こされるにしてはちょっと嫌なシチュエーション。まるで今の心境を表しているようです・・・。

月末お定まりの連投、これから数日続くのでまずは日常の話から。

早朝明るくなりたての時間に水やりをしていました。スズメのチュンチュンという声以外殆ど音のしない静かな時間ですが、視界のすみっこで何かがもそっと動く気配・・・。風が吹いて物が動くにしては動きが鈍い。気のせいかと思いましたが、近づいてみてびっくり。握りこぶしよりはるかに大きなカエルでした。こんな都会のど真ん中、水辺もないのにどうやってここまで来、ここで生きているのか?あまりにも大きすぎて植木鉢の間をすり抜ける事が出来ず、私に捉えられるところでしたが、間一髪ですり抜けて茂みの中に逃げてゆきました。

信じられなくてきょとんとしていました。大都会とは言え、いろいろな生き物に遭遇するのですね。今まで一度も出会わなかったカエルくん、今は一体どこに身を潜めているのか・・・。


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