ひとりごと(2014年12月分)

2014年12月31日(水)            「年の瀬いろいろ」

あっという間に大晦日です。熊取合宿最終日に何か書こうと思いながら結局時間が無くなり、帰って来てからがまた怒涛の慌ただしさで、仕事納めは昨日。昨夜は早々にバタンキューと寝てしまい、朝は久々にゆっくり起きました。気付けば今年もあと1時間ほど。

子供さん達のクリスマスコンサート、今年も大成功でした。盛りだくさんな内容で、皆それぞれ楽器を変えての出番がいくつもあるのです。段取りを覚えるだけでも大変そうなのに、曲も暗譜、いゃ本当にすごいと思います。そしてリハーサルより本番の方が演奏がうまくいっているのです。かつて小さい頃からこちらのクラスに通っていた大学生が小さい子の面倒を見、お母様方も抜群のチームワークでお手伝い下さり、舞台スタッフさん達も細やかに動いて下さる。たくさんの方々の応援とご支援があって成り立ち、そこで力を発揮できる子供さん達は本当に幸せだなと思います。大してお役に立てていないので申し訳ないと思いながらも、私にとってもありがたい幸せな時間でした。

クリスマスコンサートのために出掛けた時間以外は、デュオ合宿としての時間。来年も3月に東京のサロンテッセラさんにて定期公演を行うことが決まりました。秋の内にサロンは予約してあったのですが、気付けば年末。早く曲を決めないとチラシも刷れないという事で、今月に入ってバタバタバタバタと曲が決まって行きました。お昼休み2回分で数曲弾破し、いいのかなこんな決め方で?と思いながら(でもちゃんと考えました)決定した曲目です。モーツァルト、ブラームス、フォーレ、そしてカプースチンというラインナップ。カプースチン、実は私は他の曲も含めて弾いた事がないのですが、ジャズの要素が盛り込まれ、且つテクニック的に弾くのはとても難しいとの事。それでも大変な人気を博している作曲家(兼ジャズピアニスト)さんです。私たちデュオにとっても全く新しい境地を切り開く事になる・・・はずです。

という訳で合宿ではまず、今回全く新しく取り上げる曲の分析を2人でひたすら続けました。謎解きの段階が一番時間がかかりますが、それでも少しずつ霧の中から風景が浮かびあがってくるかの如く、1つ1つ解明されてくる時間はとても好きです。最初が肝心。

話が前後しますが、なかなか今まで書けなかった10月の山田さんのリサイタル。とてもすばらしいデビューリサイタルでした。裏方さんには彼女の大学時代の大切なお仲間3名が入って下さり、「チーム山田」と私が勝手に名付けていたほど、皆が1つのコンサートを成功させるために一致団結していたのでした。お客様が喜んで下さるお顔を見たいがために頑張り、そしておもてなしする。もちろん演奏に費やしたエネルギーも半端なく、本番が一番良かったのがすごいところなのですが、何と言いますか私としては、合わせを始めた数カ月前から一つ一つ積み上げて行って当日の演奏になった事。これが感無量でした。本来演奏会ってこういうもののはず、という原点を思い起こせさせてくれるような経験となりました。2回目にはどんなサプライズを用意してくれるのかと、今から期待しています。

今年は、そんな山田さんのリサイタルをはじめ、その他幾つかのコンサートに出させて頂く機会もありました。あちこちで演奏させて頂けました事に感謝申し上げます。そしてお仕事がらみもあり、全くのプライベートもありますが、あちこちに行かせて頂く機会が多い年でもありました。どの地にも心に残る出来事や風景が有るのですが、一番強く心に刻まれたのは三陸の風景と人々の生きる姿でしょうか・・・。とは言えやっぱり絞りきれず、幾つかの地やそこで出会った方々のお顔を思い出し、あぁまた行きたいなと思うのです。

さて、皆様にとってのこの1年はいかがでしたでしょうか。今年もお読み下さり本当にありがとうございました。このサイトもちょうど10年の節目を迎え、突如「睡眠必要症」になってしまったため、ひとりごとを落ち着いて書く時間がとれず、ご迷惑とご心配をおかけしました。今後は少しペースを落として、それでも細々とずっと続けて行きたいと願っております。

皆様も良いお年をお迎え下さい。



2014年12月24日(水)            「柑橘」

またもやご無沙汰しております。今日は南大阪・熊取から更新です。

やっとやっと学校の仕事を終えてこちらに来たのが3日前の事。それまでは怒涛の日々でした。年度末試験にさきがけて室内楽の試験があったので、その準備を。レッスンや授業は年明け最初の週で終わるので、それを見越して学生さんにハッパをかける事も。それ以外に、試験の伴奏でお初の曲が数曲あり・・・いつになっても新しい曲に出会うものだと思いながら必死で譜読み。なのでまた、帰宅後ぱったり寝てしまう生活に逆戻りしていたのでした。

そんなこんなでこちらにたどり着いた時にはホッとしました。今回は神戸の子供さん達のクリスマスコンサートのお手伝い、そしてピアノ・デュオの合宿。合宿はいつもお正月明けにしていたのですが、学校のスケジュールの都合で止む無く年末となったのです。3月のデュオのリサイタルのプログラムも決めて、今は分析三昧。大分進みました。

こちらに着いた日、いつも行っている果樹園に直行しました。今が旬なのですが、直売所に着いたらたくさんの柑橘類やがコンテナに山積み。またその種類が八朔や柚子などおなじみのものから、はれひめなどの新しい品種、果ては珍しいライムやグレープフルーツ(こちらの果樹園の純日本産)など、本当にたくさんよりどりみどりで目を見張りました。いい香りにも癒されましたが、道中あちこちに点在する実がたわわになった樹の深緑の葉っぱとオレンジ色の実の鮮やかなコントラストが本当に綺麗なのです。今だけの特別な風景です。

実感がないままクリスマスイブとなりました。皆様はどのようにお過ごしでしょうか。誰にでも等しく幸せが訪れるクリスマスとなりますように・・・。


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