ひとりごと(2012年8月分)

2012年8月31日(金)             「ナシ」

相変わらずの月末連続更新です。アクセス数がドカンと上がっています・・・。

しかしこの夏は本当に暑かった!夏大好きを公言していましたが、今年の夏の湿気の多さには本当に閉口しました。もう好きとは言えないかも。

ここ10年ほど毎夏行っている高山も近年暑くなってきているなぁと感じましたが、それでも夜は涼しいので体がかなり楽でした。今週行っていた大阪も鉄板で焼かれる位熱いと思いましたが、帰って来てこっちの蒸し暑さに参るところからして、大阪は湿気が少なかったと実感します。日中窓を開けて風が通り抜けるようにしていましたが、昼はじゃんじゃんと、夕方はツクツクホ〜シとセミの声が響き渡り、それはそれは気持ちがよいものでした。

子供時代の夏休みと言えば海より山。いつも木々の緑と山の稜線を見ていた気がします。だからか山の中を車で走っていると、何だかとても懐かしい気がしてくるのです。

普段追われていて出来ない事をひとつずつやっていきたいと思った今年の夏休みでしたが、全ては無理としても大分はかどった気がします。やっぱり落ち着いて過ごせるまとまった時間は必要だ、と実感した夏休みでもありました。

そう言えば・・・ウチにある鉢植えの梨の木の話。花が咲いた頃に「実が成〜れ」と念じながら人力で受粉作業を行いました。その努力が実って20数個も(こんなの初めて!)実がついたのですが、樹を弱らせないように少しずつ摘果して行きました。最終的に7つ残してみましたが、高山から戻ってきたらなんと全部食べられた・・・。鳥に食べられてしまうのは毎年の事ですが、袋がけしようか、でも袋をかけたら逆に目立つか?と迷った挙句、もう少し大きくなったら袋をかけようとそのままにして出掛けたので、それがまずかったのか。あぁ残念。・・・と良く見たら、奥の枝の葉蔭に1つ残っていました。手が届かないので袋をかけられないけど、それが果たして鳥に見つからずに残るかどうか?小松菜とかルッコラ、バジルやミント、ホドイモなど、ウチでは植えても植えても鳥や虫のえさになって人間の口には入らないのですが、ま、それは安心作物って証明でしょう・・・。

昨日帰ってきたとは思えないほど慌ただしくて文章が思い浮かばず、中身がイマイチでごめんなさい。秋からまた気合入れてがんばります。

しかし9月も暑そうだ・・・。



2012年8月30日(木)             「執念」

8月ももう終わります・・・しかし相変わらず都心は蒸し暑いっ!只今戻りました。

教員免許更新講習で別々の大学で別々の科目を受けた日が2日続き、その翌日から例年お手伝いに行っている高山での講習会が始まり、終わってやっと帰ってくるや否や今度は関西へ。で、やっと今日帰ってきました。月半分位留守していたので、今いる場所を勘違いする事も多々。朝、あるいはうたた寝から目覚めて「ん?・・・なんか変・・・?ここはどこ?」。そして、未だ夢の中で音が鳴ります。本番続きの日は終わったのに。

帰ってきたら荷物の整理やら洗濯やら、その他たまった留守番のツケも含め、それに追われます。プラス新学期が始まるにあたり、しなくてはならない事も諸々・・・。

さて、今年受けた教員免許講習の内容はよりどりみどり。うち1つは某大学で、「ヴァイオリンを弾こう」というテーマの講習を受けてきました。ヴァイオリン?伴奏や室内楽で私自身非常にご縁のある楽器ですが、実は弾いた事がありませんでした。夏休みの子供さん達の合宿では皆弦楽合奏しているので、その関係で強引に楽器を持たされて触ってみた(としか言えない)事があり、それが音を出した初めての経験。嫌がっていたのは別にヴァイオリンが嫌いな訳ではなく、どんなに難しいかを分かっているからこそ、ハチャメチャな弾き方でひどい音を出す位なら弾かない方がいいと思っていた。これが本音です。

今回はその合宿の数日後に「ヴァイオリンを弾こう」の講習が控えていたので、休み時間に楽器を借りて10分程触らせて頂きました。ちょっと予習したつもりでしたがとんでもない。その程度では全く役に立たず、本当に本当に難しかったです。全く楽器を持った事がないのを前提に、1日であそこまでやってしまうなんて・・・といくらでも言えますが、でも子供さんなら何となくやっている内にできてしまうのを知っているので、そんなのは言い訳だなぁと。しかし、何がうまくいっていないのか自分でも理由はわかるのはキツイ。理想として頭の中で鳴る音と実際に鳴っている音のギャップもひどいし、両手の連携がうまくいかず、本当に悲しくなりました。その翌日からは高山の弦楽器の講習会で、小学生や中学生が美しい音で見事に奏でているのを聴き、小さい頃からの練習のたまものってすごい!と感嘆していました。

ぽんと指を鍵盤に置けば音が出てしまうピアノとは全く異なるもの。1つの音を創る執念、少しだけわかった気がしました。ピアノを弾く者としては、全く違う楽器が身近にある事は大切ですね・・・。



2012年8月15日(水)             「助け合い」

今年の終戦の日も、暑い1日となりました・・・。

子供さん達と一緒に過ごした合宿から戻って1週間。オリンピックもあっという間に終わり。今日ふと気付いたのですが、いつしか日射しも斜めに。暑い暑いと言っても確実に秋は近付いてきているのですね。

オリンピックも腰を据えてじっくり観戦という訳にはなかなか行きませんでしたが、宵っ張りの身としては、「今時を同じくして地球のあっち側でがんばっている人がいる」と思えるのは心強いものでした。さまざまな競技で、そして過去最高数のメダルを頂けたのはとても嬉しかったのですが、中でも特に嬉しかったのは女子バレーの銅メダル。昔のオリンピックでメダル常連だった頃を知っているだけに、いつかまたきっと・・・と思っていました。復活の兆しは感じていましたが、待ちに待ちに待ったオリンピックでの銅メダルは本当に嬉しいものでした。

さて、子供さん達の合宿のお手伝いももう3回目。何をどうすればよいか要領は得てきましたが、それ以上にびっくりさせられたのは子供さん達の順応力の高さでした。大人は何でもついつい難しく考えてしまうものですが、そんな予想をはるかに超えてやすやすとやり遂げてしまう能力に舌を巻き、そしてうらやましく思いました。またしっかりしているお子さんの多かった事・・・。いゃ本当に脱帽でした。厳しく、しかし愛情深く普段からご指導されている先生方と親御さんあっての事でしょう。

皆で一つの目的に向かって音楽に取り組む。共通するのは音楽と言う事だけ、皆いくつもの楽器を自然に操り、さまざまな表現方法を駆使して、最終日のコンサートに備えました。それぞれの人には得意とするものがあり、またイマイチ苦手なものもあり、今回全く初めて経験するものもあります。その中で年齢も立場も関係なくお互い助け合い、また教え合い・・・皆温かい心で、それが自発的に行われているのがここの合宿の素晴らしいところ。今回も無事に、そして有意義な日々を送る事ができ、私自身いろいろ考えさせられる事も多かったです。先生方、お母様方、ホテルのスタッフの方々、もちろん子供さん達も、本当にありがとうございました。

こういう豊かな経験を子供時代にできたら、きっとそれを次の世代に伝えていってくれるんだろうな・・・。

えぇと話はバシバシ飛びますが、前回も書いた長野富山の旅の続き。第4弾です。

魚津で高校生たちの校外合宿、締めは何と立山!昨年暮れ12月30日付で書いた、あの立山です。11月末の山閉め(?)直前、猛吹雪で2日間全く何も見えないまま泣く泣く山を下りた記憶も新しいのに、こんな早くに再度登れる機会が巡ってこようとは!感謝するとともに、もし今回も雨か霧かでまた見えなかったらどうしよう・・・。心配でした。山の風景はもちろんですが、こぼれおちんばかりに見えるという噂の星空に200%の期待をしていました。峰の原高原に居る頃から毎日毎日天気予報を見ては、この悪い予報がどうにか変わってくれないかなと願っていたのですが・・・。

随分経ってしまったので記憶がちょいと怪しいのですが(嘘を書いていたらごめんなさい)、たしか曇りか雨がぱらつく予報だったと思います。なのに午前に魚津市内の博物館に行った時はカンカン照り。いや、でも山の上はわからん・・・と思って用心用心。標高2400メートルのホテルまでバスで直行。途中雲に覆われて景色が見えなくなったりもしましたが、雲がもくもくしている割には時折青空も覗いていました。ホテルに着いたらなんと!雲が待っていましたと言わんばかりにどいてくれて、山々が聳え立つ雄大な景色が見えたのです。おまけに眼下に広がる雲海も。こんなすごいところに昨秋も来ていたんだなと、改めて感慨にふけりました。後で聞いたところによると、前日までは大荒れのお天気だったそうです・・・。

夕飯まで1時間ちょっとしかありませんでしたが、せっかくだからと天狗平をお散歩。いつかこの目で自生しているのを見たいと思っていた高山植物に会いたいなと思いましたが、山は夏に入ったばかり。雪もまだ溶けずに残り、よぉく見るとまだ芽吹いたばかりという草もちらほら。でもチングルマ、コイワカガミがあちこちに、可憐に咲いていました。人にも全く会わず、山と空を独り占め。幸せな時間でした。

その晩に見た満天の星空は7月26日に書いた通り。夜は風が吹きつけて寒かったのでわずか5分か10分位だったと思いますが、今も鮮明に思い出せます。広い大きい宇宙の中にぽっと浮かぶ地球の小さな小さな点の上にいるという事、実感しました。

翌日は黒部ダムを通るルートを通り、長野側に下りました。途中、乗り継ぎの時間を利用してみくりが池周辺をお散歩出来ましたが、タッチの差で雷鳥に会い損ねたのが心残り・・・またいつか雷鳥に会いに来なきゃ。黒部ダムやトロリーバスも小学生の頃以来。非常に感激して夏休みの宿題の作文に書いたのを覚えていますが、大人になってから見ても改めて感動しました。大自然も素晴らしいし、人間のなせる事もすごいっ。

・・・まだまだ書き残した事がありそうですが、あんなこんなの1週間。本当に盛り沢山で、とても楽しい旅となりました。こういう経験をさせて頂けた事に感謝です。ペンションの皆様、調律師さん、高校の先生方、高校生の皆さん、他お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

こういう経験をさせて頂けるのは本当に幸せな事。学生時代の夏休みと言えば、普段ではできない何か特別な事をしたいと、毎夏思い切りアンテナを張り巡らしていたものですが、あの時をはるかに超えている気がします。

何気に原田さんのブログを見たら、空白だった日付の出来事がぎっしり埋まっていました。同じような時間に同じような事を書いていたんだな。でもあちらの方が写真がいっぱいで、文章もとても分かりやすい・・・こんなところからも性格の違いがよくわかります(?)。よろしかったら並行して原田さんのブログも見てみて下さい(リンクのページからどうぞ)。ちなみにその出来事があった日付で書いているらしいので、7月あたりまでさかのぼって見て下さい。

明日と明後日は教員免許更新講習。昨年は必修の方を取り、今年は選択の分野を3つ。去年みたいに出遅れてキャンセル待ちにならぬよう、早々から気合を入れて探したので、興味深い授業を受けられています。それはともかくと遅刻厳禁、今日は早寝早寝・・・。



2012年8月6日(月)              「お悩み相談室」

8月に入っても、しかし暑いです。暑いというより熱い、そして今年は湿気が多いのはなぜ?幸いな事に夏バテはしておりませぬ。毎日必ずとるようにしている自然塩(舐める)とフルーツ酢のドリンクのお陰かと。ただ熱中症まではいかずとも暑くて気分悪くなってしまった事が何度かあるので、そのあたり注意しています。

今日は広島に原爆が落ちた日。どんなに時間が経ってもあの日の事を忘れてはいけない。中学生の時に広島で話して下さった被爆者の方の声が蘇ります。原爆で亡くなられたたくさんの方々のご冥福を心よりお祈り致します・・・。

7月30日付で書いた長野富山の旅の続きを少し。第3弾です。

長野の峰の原高原での新旧ピアノの弾き比べ連弾コンサート、それが終わった翌朝に富山の魚津に向けて出発。魚津にはたまたま時を同じくして、洗足の音楽科の高校生たちが校外学習で来ていました。以前あった系列の短大キャンパスを利用した施設があって、そこでいろいろな授業をしているのです。よりによって時期が一緒、距離的にもそんなに遠くない、ならそのまま楽器を魚津に運び込んで高校生にも新旧ピアノの弾き比べコンサートを聴いてもらえないか、そう思ったのが事の始まりでした。楽器を貸して下さっている調律師さんと高校側の双方のご理解の下に実現が決まり、それはもうワクワクしてしまいました(ワクワクの理由は他にもありますが)。

まず昼には調律師さんの特別授業。楽器の進化や構造について説明して下さり(いつものごとく解体ショーも有り)、ちょうど同じ時期に書かれたモーツァルトの作品を幾つか、生徒さん数名に弾いてもらうという流れで、またご自身の事もいろいろ話して下さいました。私もここで初めてモーツァルトのKv.397のファンタジーを弾かせて頂いたのですが、全く別の曲になる事にびっくり。そのまま持って来たバロック・ヴァイオリンも、ヴァイオリン専攻の生徒さんに弾いてもらいました。私たちの特別授業(コンサート)は夜に。内容的にはいつもとそんなに変わらずなのですが、話している内にいつもの授業の時としゃべり方が同じになってきてしまうのは仕方がないか・・・。

その他、生徒さんのアンサンブルの練習に侵入してお悩み相談室を開いてみたりしましたが、普段ソルフェージュ(初見)の授業をしているだけではわからない事にたくさん気付けて、これまた有意義な時間でした。皆が口にした悩みは、「アンサンブルにおいてのリタルダンド(だんだん遅くする)やア・テンポ(元の速さに戻す)、これらを自然に、そして上手く合わせるには?」、「合わせている時に思った事はどの程度まで相手に伝えていい?」の2つ。

私も学生時代から伴奏や室内楽に首を突っ込んでいたけれど、何年もかけてやっと答えを出せた事。当時の悩んだり考え込んだりしていたあの気持ちを思い出しました。相手との人間関係を築けば出せる答えでもあるけれど、何よりも曲をまるごと全体みる事が大切。自分の都合だけでなく相手の都合も考えたら、おのずと答えは出てくる、と。最初の一音を出す時に、既に最後までの音楽が描けているか。たった一つの音を奏でるにしても、同時に奏でてくれている周りの音と共に一つの響きを創り上げる意識を持てているか。そういう音楽の考えた方ができるようになってほしいと思っています。音楽は独りではできないし、人と一緒だと自分勝手に演奏できないけれど、その分皆の力で創り上げた時の喜びは大きい。ピアノのソロは全くの例外だけど、10本の指それぞれに都合がつくように弾く事はまるでアンサンブルのよう。そんな事を考えました。

この続きはまたの機会に。

さて、今日から子供さん達の合宿のお手伝いにしばし行ってきます。ぐぅんと伸びる可能性を秘めている世代、とても楽しみです・・・。


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