ひとりごと(2012年1月分)

2012年1月31日(火)             「取り壊し」

相変わらず寒い日々が続いています。今日は久しぶりに、普通のお夕飯の時刻に帰ってきました。睡眠不足も子供の頃から年期が入っているので(幼稚園のお昼寝の時間が本当に嫌で・・・)、ちょっとやそっとでは眠いと思わないのですが(その割には乗り物の中ではよく寝る・・・)、最近は帰ってからストーブの前や湯船の中でいつしか記憶を無くしている事も多いのです。頼みの秋田でも、合わせのスケジュールを決めて皆に通達するという大事業(!ホントに大変なのです)を引きずっていたため、まともに寝たのは1日だけ。という訳で今日は寝るぞっ。

気持ちと時間の余裕が全くなくて、メールや郵便なども必要最低限のものしか返せず、失礼しています。本当にすみません・・・。

こういう気持ちの余裕のない時はなかなか書く事も浮かばないのですが、一つ思い出しました。学校の事を。

学内では年末から大工事が始まりました。詳しい内容は知りませんが、高校音楽科の教員室や音楽科の授業をする教室の入っていた建物、これを壊して新たに何かを建設するそうです。勤め始めたその年から高校の音楽科でも授業を持たせて頂き、かれこれ10年になります。正門に面したところにあり、学校の教室特有の壁全面が窓というつくり。授業中、一瞬の隙を狙って外を見るにはうってつけです。かつて某ドラマのロケでも使われていた中庭(?)が見渡せ、春には桜が、秋には紅葉が目を楽しませてくれました。広い空が一望できるのが一番で、建物に隣接して立っている樹からは鳥の鳴き声が聞こえました。

取り壊されるとなるとやはりさびしく、授業の合間にちょこちょこと写真を撮っていました。でもやはり写真だけでは撮りきれない。なぜか一緒に、歴代の高校生たちの笑顔とはしゃぎ声も思い出されます。本当に大事なものは、心に焼き付けておくしかないのですね・・・。

高3は今日が授業最終日だったそうです。外部受験組はこれから正念場でしょう。悔いが残らないようにしっかり挑戦してほしいと、心より願っています・・・。



2012年1月30日(月)             「100000!」

豪雪地帯の秋田に居たのはいつだっけ?と思うほど、盛りだくさんな1日でした。昨晩こちらに戻り、今日から学校は実技試験週間。幾つかの会場で、さまざまな楽器の試験が同時進行で行われています。あと10日ほどでこのバタバタな日々も終わる、もう一息だ、という思いもあれば、4年生や院生はこれで最後、という寂しさもあり、そうだピアノ・デュオが間に合わない、という焦りも出てきて、何だか心境複雑です。

ピアノ・デュオ、3月17日(土)の方はチケット発売から8日間で、お陰様で完売しました!ありがとうございます。3月16日(金)の方はまだ余裕がありますので、いらして頂けそうな方はどうぞお早めにご連絡下さい。よろしくお願い致します。

秋田から戻って来て久々にパソコンを開けると・・・100000!お陰様でついに6ケタ突入です。このホームページを開設した当時、アクセスカウンターを何ケタにしようか迷っていました。99999までで済むなら5ケタ、それ以上なら6ケタ、でも1000000を超える事はないだろうと判断し、6ケタにしたのです。こんなに早く到達してしまうとは、我ながらびっくり。でも6ケタは素直に嬉しい。いつもいらして下さる皆様、ありがとうございます。

さて、秋田は羽後町にお邪魔してピアノ・デュオで演奏させて頂いたのですが、今回特別ゲストにコントラバスもお呼びし、普通ではなかなか聴けない珍しいプログラムとなりました。何よりも嬉しかったのは、羽後の皆様のお気持ち。あたたかくもてなして下さり、本当に何から何までお世話になりました。心より感謝しています。

羽後町での話はまた改めて書きたいと思います。中途半端でごめんなさい。

明日は試験の伴奏や高校授業や合わせが入り乱れた、そんな1日となります。時間の段取りを考えているだけでどうかしそう・・・。




2012年1月24日(火)             「新雪」

あっという間に1月もあと1週間となりました。どうも御無沙汰しております。

毎日毎日朝早く出て夜遅く帰り、一体いつ寝ているんだかという生活。授業だのピアノのレッスンだの伴奏だの、考える事もする事もてんこ盛りです。

今年の始動は熊取合宿から。4日間豊かな自然に囲まれたところで、おこもりして合わせとコマコマした事務的打ち合わせに明け暮れました。お散歩もここに来た時の楽しみなのですが、屋内でも気温ひとケタという寒さ!気温が少し上がって久しぶりにお日様が顔を出した日にちょっとお散歩に出掛けましたが、あまりの寒さに遠出(といっても30分)をあきらめてすぐ戻ってきました。パソコンも持って行ってあったのでひとりごとを更新する予定でしたが、とてもとてもそれどころではなく・・・。戻ってきた翌日から連休も返上して合わせに追われ、先々週先週と週5日本番、合わせをしながら微調整していく究極の練習(!)で、気が抜けない毎日です。

学生さんにしてみれば勝負のひと月。試験の前に1回また1回と本番を踏み、その中から何かしらを掴み、糧にしていっています。「その曲に取り組んでいる時間が経るごとに、出来ない事も分かってくる事も試してみたい事も増えてくる。」そう言って真剣に食らいついてくる学生さんも多く、もっと時間があったらな〜という思いでいっぱいになります。

さて、3月のピアノ・デュオ、お陰様でチケットも順調に無くなってきております。3月17日土曜の方は残席は今現在(24日早朝)ほんの数枚、3月16日金曜はまだ余裕があります。16日に演奏する昨年と同じプログラム、私たちにとっては大好きな曲も多く、非常に思い入れのあるプログラムです。至近距離での(!)連弾というのもなかなか面白いものかと思います。平日の夜ですが、ソロとは違うなごやかな空気を味わいにぜひいらして下さい。

昨日も1日学校におこもり、夜出る時にはいつの間に雪が降っていて、家の最寄駅で電車を降りた時は真っ白。あまりにも雪のひとひらが大きすぎて、道の足跡をすぐ隠してしまいます。東京で新雪をさくさく踏みながら歩くなんて想像した事もなくて、ちょっとワクワクしながら帰りました。でも止むのがちょっと早い?積雪で電車が止まる事を考えて、今日も早めに出勤します。

今週は寒い寒〜い秋田へ行ってきます。ゆっくり寝るのは秋田までお預け・・・。



2012年1月1日(日)              「2012新年のご挨拶」

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

皆様はどんなお正月をお過ごしでしょうか。東京はあいにくお天気のよろしくない元旦でした。おまけに相変わらず寒い。最近の冬は何となくなまぬるい寒さだったので、これ位寒ければシャキンとしていいのかもしれないけれど(と負け惜しみ)。

今年の抱負を少し。昨年の震災で価値観が180度変わり、当然思考も行動もそれに伴って大きく変わりました。大切なものが何かみえているのに、それでもまだいろいろなものに振り回されている自分がいます。今までと同じように継続してゆくものはなく、形あるものはいつか壊れる。今までとはやり方を変えなくてはならない場合もあり、時とともにいつか壊れてゆくものを受け入れなければならない。それができないままここまで来てしまった事が、今の状況を生み出している、と冷静に考えると気付きます。昔に比べれば完璧主義も大分崩れてきたものの、もっとしなやかに臨機応変にやっていけるようになりたい、これが今年の抱負です。

なんて書きましたが、これでも随分変わったと自分で思います。昔は自分でも「どうしてここまで頑張れるんだか〜」と思う事がよくありました。際際の土壇場まで追い詰められればスパートできますが、今は「無理するのはやめよっ」と素直に思えるようにもなり、休む事の大切さも理解しています。でも1日中何日も、何も考えずに音楽とピアノの事だけに没頭できる時間がほしい、というささやかな願いも持っています。自分の想いを一番に伝えられるのは音楽だ、と改めて強く感じたからです。

昨年の震災の事、いつもどこか心の中にあります。あまりにひどい辛い悲しい出来事で、とても今おめでとうをいう気分にはなれない方もたくさんいらっしゃると思います。そんな方々の心の苦しみ悲しみが少しずついやされていく事を、そして被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。そして自分に何ができるか、問いかけ続けてゆこうと思っています。

誰にとっても穏やかに過ごせる1年となりますように・・・。


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