ひとりごと(2010年1月分)

2010年1月31日(日)             「70000!」

いつしか学校の大樹の白梅が満開となり、甘酸っぱい香りが漂っています。中庭の小振りな紅梅(だと思う)はまだつぼみのようです。

いよいよ花粉の季節が到来。1月中旬の暖かかった数日間、あの辺りで耳の中がかゆくなって「もしや?」と思いましたが、昨日は家を出た瞬間喉が痛くなり、くしゃみと鼻が出て、目も痒く、「あ〜ぁついに来たか」と実感。まだ1月なのに、今年は花粉量多くないと聞いているのに、今からこれでは先が思いやられます。

今更ですが・・・70000アクセス超えていた事、すっかり忘れていました。前々回1月10日はまだ60000台だったので、延べ約500名の方が「まだ更新してないし」と思われたんだなぁと、お待たせした事にちょっと反省です。こんな風にしばし更新が滞る事もありますが、細々と途切れさせずに続けるつもりでおりますので、今後ともよろしくお願い致します。

今日はお正月以来のオフで、冬眠中のクマさんのように昏々、昏々と眠りました。今日を頼みにしていた「やるべき事」、多分できなさそう。今は音楽しかないような日々ですが、そんな中考えさせられる事は山ほどあり、また感じる事も山ほどあります。人と最近話していて思うに、多分私は考える事も感じる事も人百倍多いらしい。良くも悪くもそれが自分だと。見てくれている人、いるものです・・・。

「例のあの曲」を始めとしてこれだけ5拍子や7拍子、近現代の響きに毎日毎日接していると、さすがに普通の拍子や調性音楽が懐かしくなります。

リサイタルの曲目も今日中に決定しなければならないのですが・・・。年末年始にプログラムを丸ごと入れ替えるかどうか迷った話、お正月休みに、もう1つのプログラムの3分の1をどうにか弾いてみる事は出来ましたが、それっきり手をつけられずじまい。現在、弾くまでもなく気持ちは元の鞘におさまりそうですが、このまま決定してよいものか、今日中に2つのプログラムとも弾いて決めるべきか迷っています。

そう言えば最近「迷う」事がとても多くなりました。昔は迷う位なら、石橋をたたいて壊してあっさりあきらめる、もしくは石橋をたたきもせずに渡りきってしまう、このどちらかだったような気がします。これも昨年がもたらした大きな変化かも。

時間もないんだから、早くピアノに向かうべし。とはもう1人の自分の声・・・。



2010年1月29日(金)             「音楽する」

大変ご無沙汰しております。この間何度もいらして下さった方々には本当にごめんなさい。「体調を崩していませんか?」というメールまで頂いてしまい、申し訳ないやら何とやら・・・すみません。元気にしております。

時間の感覚が完全に無くなっています。まだ1月だっけ?という感覚。お正月なんてはるか昔の事です。例年この時期は試験シーズンを控えて毎日朝から晩まで学校に「滞在」している上、いろいろする事が増えるもので殆ど寝ていないに等しい。夜寝(←「昼寝」から推して知るべし)程度の睡眠しか取れないので、行き帰りの通勤時間でどうにか補っています。数日前、普段殆ど乗り過ごした事がないのに朝乗り過ごし(でも余裕を持って出ているので授業の準備も出来ました)、何とその日の夜も直前の駅で目が覚めたのに乗り過ごし・・・1日2回はさすがにへこみました。これって疲れが溜まっているって事か〜とやっと自覚。

でも例年思う事。この時期のスケジュールは異常なのに、その割には全然疲れないのが不思議。年明け早々からこのペースでずっと突っ走ってきて3週間ちょい、ここ2〜3日は少し疲れたので何もせずに寝るようにしていますが、それまでは「どうしてこんなに動けるんだか・・・」と自分であきれる位。理由を考えてみました。1・下手に休む日がないからペースが乱れない。2・隙間時間もないから甘いものも殆ど口にしない。3・体質的に苦手とする湿気がない。4・今体調を崩したら伴奏などあちこちに多大な迷惑がかかるという自覚がある。5・学生さんが頑張っているのでこちらも元気をもらえる。まだありそうだけどこんな感じ。

この時期、楽しみにしているのは学生さんのレッスンに伴奏でついていける事。他の楽器の先生方のおっしゃる事、もちろん楽器の違いからくる「お初」の話も当然ありますが、それ以上にその先生のお人柄、考えていらっしゃる事を伺える事が本当に楽しみ。最初に一通り聴いた後どういう切り口から攻められるのか、さまざまなアイデア、音楽に向かわれる姿勢、音に対する想い、その学生さんを分かった上での的確なアドバイス・・・なるほど〜と思わせられる事ばかりです。

母校で伴奏助手をしていた時はそれが日常でした。たくさんの先生方のレッスンに付き添っていって感じた事考えた事は、今私が音楽している上で大きな財産となっています。「ピアノで、ピアノの音は出さない」のをモットーにしているので、音のイメージはそういうレッスンから培われたものかもしれません。ピアノのレッスンを見学させて頂く事は状況としてあまりないもので、実際他の先生方がどんなレッスンをされているか知る由もないのですが(身近なところでよく尋ねられますが・・・)、他の楽器はやはり伴奏がいるし、それを享受できるピアノの立場って「美味しい」と思うのです。

学生さんとも音楽にまつわるいろいろについて話をし、メールが行き交っています。最近「音楽する」という表現、良く使うのですが、これには音楽を奏でる事プラス生身の人間として音楽を生み出すという意味合いも込められている気がして、結構好きなのです。「練習する」でもなく、「弾く」でもなく、「演奏する」でもなく、「音楽する」。「生きている」時間の内にあるもの。どんなに忙しくても、当たり前の感性を持って音楽する、これは見失っていないので大丈夫・・・。



2010年1月10日(日)             「見られる」

あっという間に年明けから10日も経ちましたが、私の中では既に3週間位経っているような気分です。お正月は結局・・・よく寝ました。日頃の睡眠不足を補うかの如く。という訳で仕事が始まったら睡眠時間は3分の1となり、とにかく1日が長く、盛りだくさんなのです。学生さんと話していて「それって昨日の事ですよね?」と聞かれ、「?・・・!」。曜日の実感もないし、スケジュールのポカをやらかさないように気をつけなければいけません・・・。

毎日朝から晩まで学校に居るようになると、1日快適に過ごす為にいろいろ持って行かねばならず、荷物が相当重くなります。朝学校に着いたら最初にする事。レッスン室の空気を入れ替え、加湿器(数年前から各部屋に備え付けになりました、助かっています)をセットし、今日提出する書類や学生さんに渡す書類、確認すべき事や尋ねる事をメモった紙、楽譜、ドリンクやチョコ、のど飴、ハンドクリームなど、必要なものを目につくところに並べておきます。意外に学生さんには見られているもので、「先生、いつもチョコなのに今日は違うお菓子ですね」とか、「あ、そのハンドタオル(某鍵盤柄)、私も持っています」とか、「バッグの色、変わりましたね(同じタイプ、色違いを使っているので)」とか、「(積んである楽譜を見て)この曲、伴奏するんですか?」とか言われます。もちろん気付いた人が全員口にする訳ではないから、結構皆見ているって事か・・・。

続ける方が性に合っているので(集中が途切れないし)、ちょこまか休憩を取らず数時間がーっと行くのですが、音楽の事でいっぱいで肝心な事をよく伝え忘れます。「何か言う事があったんだけど、何だっけ?・・・思い出したらメールするね」が口癖になりつつあります。

隙間時間には熱い飲み物を買いに行くとか、今日合わせなのに実はまだ弾けていない曲をさらうとか、図書館で「あ、これ、聴こうと思っていたのに・・・」というCDを見つけるとか、学生さんからの「試験前のレッスンで伴奏をお願いしたいのですが、この中の日程でどこが大丈夫ですか?」とか「おさらい会の日程と場所が決まりました。伴奏される○名の順番についてご希望がありましたらお知らせ下さい」とかいうメールに即お返事するとか・・・。そんな小さな、だけどこれを忘れてしまったらあちこちに迷惑がかかったり事が運ばなくなるような事、1つ1つを着実に。そんな風にして送る毎日です。

いつだったか、学生さんが両手に1つずつドリンクを持ってレッスンに現れました。そして「コーヒーと紅茶どちらがいいですか?」と尋ねてくれて、「お砂糖とミルクもあります」・・・と。その日は買いに行こうと思っていたのに買いそびれ、このままレッスン終了まで頑張るぞ、という日だったのです。心がじんわりとしました。そんな風に気にかけてくれる気持ちの温かさが嬉しくて・・・。

先週はまだいくらかゆとりがありましたが、今週は授業最終の曜日もあるし、キチキチのスケジュールです。気持ちを強く持って頑張ろう。風邪もインフルエンザもかかる暇ないから。

学校の正門の竹薮の下、日本水仙が満開です。次に大きな大きな白梅が咲いて甘い香りが漂い始めたら、春が近い事を実感するはずですが、この感じだと試験期間なんてあっという間に終わってしまう事でしょう。やはり1年の中では、忙しくてもこの時期が(学校生活の中では)一番好きです。試験に向けて緊張感を持って曲を仕上げ、そして試験本番で自分自身に向かい合い、1年の成果を発表する。試験を審査するにしても、伴奏で一緒に演奏するにしても、その学生さんの真剣な姿に出会えるから。

今年も、たくさんの学生さんとの間に、幾多の想いと出来事と音楽の確かな記憶を積み重ねていくのでしょう。「大変でしょ?」とよく言われますが、それでも小さな幸せが毎日あるから頑張れるのです・・・。



2010年1月1日(金)              「2010新年のご挨拶」

新年明けましておめでとうございます。

関東ではいいお天気となりましたが、それにしても久々に冬らしく寒〜い夜明け。手がかじかみました。西の空にまさに沈もうとしている満月がこうこうと輝き、東の空の地平線が杏子色に光り、それは綺麗でした。でも考えてみたら、西の空に沈む満月を見たのは初めてかも。違和感がありました。欠けているかな?と思って目をこらしましたが、部分月食は既に終わっていたようです。

今年の抱負。大きな目標がある訳ではありませんが・・・当たり前過ぎる事ですが敢えて書けば、自分に嘘をつかない、自分にとって大切な「人」や「事」や「物」を大切にする、でしょうか。全てはそこから始まり、そこから何かが動くような気がします。後は自分、そして直感を信じて前へ進むのみ・・・。

昨年は1月5日から授業が始まった関係で、3日から仕事始めでした。今年はそれより遅いので楽ですが、お正月休みと言えばピアノ。1月は例年同様毎日学校に行く事になるので、今の内に弾き溜めをしておかないと後が怖いのです。あれから数曲追加された近現代の伴奏、そして今年のリサイタルのプログラム。考えてみれば「弾破?」(↓11月23日)を書いてから、自分のピアノは全く弾いていないかも。伴奏の曲、学生さんの今弾いている曲や次の候補の曲はいろいろ弾いてみますが、まとまった時間がなければ自分の練習は出来ないのです。実はリサイタルのプログラム、一応決めたはずですが、ある人と別の人からの一言に深く考えさせられ、プログラム丸ごと入れ替えるかどうか迷っています。ま、決める時は決めるしかない訳で・・・。

皆さんから頂いたお年賀状、ありがたく読ませて頂いています。学生さんの今年の抱負、かつての生徒さんの近況など読んでいると、頑張らなきゃという気持ちがふつふつふつと湧いてきます。

このひとりごと、最近は落ち着いて書ける時間が取れなくなってきていますが、それでもこんなにたくさんの方々がご覧下さる事、本当にありがたく心から感謝しております。ご感想を送って下さる方々、いつもありがとうございます。大した事は何も書けませんが、細々と、でも絶やさずにしっかり想いを綴っていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

家に居られるのもあとわずか。淹れたて熱々の紅茶やコーヒーが飲めるのも今の内・・・。

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