ひとりごと(2005年4月分)

2005年4月26日(火)     「サックスのコンサート」

昨日はテレビをつけたら、信じられないような事故が起こったとのニュース・・・。仕事で何回か宝塚には行っていますが、その際いつも通っていたルートです。あまりにもお気の毒で言葉もありません。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます・・・。


更新の間が随分空いてしまいました。何度もアクセスして下さった方には、本当にごめんなさい。言い訳になりますが、サックスのコンサート後にどっと疲れが出て、必要最小限の事を済ませたらパタッと寝る日が続きました。相当気が張っていたのを今更ながら自覚・・・。新しい授業も軌道に乗るまでが大変。室内楽の授業に学生さんが持ってくる曲を勉強したり、ソルフェージュの授業で使う教材を探したり・・・時間と心の余裕がある時はこんなに面白い事もないのですが、リサイタルのご案内状書きも1週間以上中断しているし、プログラム・ノート(曲目解説)の締め切りは刻一刻迫ってくるし(その前に楽書を読まなきゃ)、練習時間は全然取れないし、全く精神衛生上良くない状況です。

さて、サックスのコンサートは無事に終わりました。沢山のお客様にいらして頂けました事、本当にありがとうございました。それにしてもとても楽しかった。終わって数日間は頭の中からメロディが抜けず、それ位強烈な体験だったのかもしれません。間際1週間は、毎日のように(曲によって編成が違い、それぞれメンバーの都合に合わせたので)合わせが入りました。不器用なもので、こうなるとすっかり自分のリサイタルの事はどこへやら・・・(このノリの中ではシューベルトやベートーヴェンは練習できない)。合わせ物では普段はまず緊張する事はないのですが、さすがに今回は緊張!短期間で譜読みして、数少ない合わせで舞台に載せたのも然ることながら、サックス数本と合わせたのも初めてなら(かなり頑張ったけどピアノが聴こえないところがあったかも)、本番ではクラシックしか弾かない私がああいう感じの曲を弾く事になるとは思いもしなかったので。バーバーはクラシックのつもりでいきましたが、山田さんのアレンジされたウェスト・サイド・ストーリー’96は、ジャズっぽかったりレゲエっぽかったり・・・最初はかなり難しく感じたけれど、慣れてくると実は気持ちよくのれる曲でした。自分でも意外だなぁと思いつつ。アンコールで演奏したカーペンターズのメドレー、ピアノにもソロがちょこちょこあってどうも格好がつかず、正直苦労しました。遠い昔に買った限定盤の4枚組LPレコードがあるのを思い出し、それを久々に引っ張り出して聴きました。ある程度は予測していたけど、あんなに会場が盛り上がるとは思わなかった。「ここが本当に前田ホールなのかと疑いたくなりました(笑)」とは、ある学生さんからのメール。

以上は私がのっていた曲の話で、メインはサックス9本のアンサンブル。ゲネプロで少し聴かせて頂きましたが、非常に興味深かったです。アンサンブルと言ってもそれぞれの個性が垣間見えて、華麗なるソロの饗宴という感じでした。しかも舞台裏は壮観。サクソフォニストが9名、そしてそれぞれの持ち替えの楽器があちこちに置いてあって、楽器は一体全部で何本?こんなに沢山の楽器を見たのも初めて。でも不思議な一体感があり、そして安心感がありました。学生時代サックスの伴奏をお手伝いしていた頃、後に皆と同じ学校に勤める事になり、一緒に舞台にのる事になるなんて思いもしなかった・・・そういう意味では感無量でした。前日まで緊張していた事も本番ではケロッと忘れていて、この舞台1回で終わってしまうなんてもったいない・・・と考えている自分がいました。大体皆さんご活躍の方ばかりだから、全員が揃ったという事自体が奇跡!

それにしてもサクソフォニストの方々の、お客様を楽しませようという心意気、敢えていえば執念(もちろん「いい意味」で)には圧倒されました。遊び心が散りばめられていて、客席では心地よい時間が流れていた事と思います。コンサートはお客様が第一といつも考えていますが、その上演奏する私達自身もあそこまで「楽しめてしまう」ような経験は、もしかしたら初めてだったかもしれません。またいつかこんな機会がある事を祈りつつ・・・でも私も客席で聴きたかった・・・。



2005年4月18日(月)     「ご挨拶代わりに」

新学期になって、とにかく慌しい日々が始まりました。3月とうって変わって生活のペースが違うのに加え、学校の仕事も昨年度と同じ訳ではありません。昨日の事でさえ何だか現実味がなく、夢か幻か・・・という感じ。サックスのコンサートの合わせは今追い込み状態で、このところは通常のレッスン等含めて毎日学校に行っています。このような曲(とは・・・?)をまさか舞台で弾く事があるとは自分でも思わなかったけど、いつもの私を知っていらっしゃる方なら多分びっくりされるでしょう。でも楽しいです。

地に足のついた生活は多分夏休みまでお預け。こうなると食事が怪しくなり、体の調子も崩れてくるもの。ゆっくり時間をかけて味わうという事を忘れていたような気がします。昨年以来の島ラッキョウ(沖縄のラッキョウ)が届き、薄皮を剥いて軽く塩漬けにして早々に頂きました。下ごしらえに多少時間がかかるものの、さっぱりしていてつーんと来る風味がたまらない。大好物です。土日は学校から早めに帰れたので久し振りに家の中の雑用ができました。今日中にしなければならない事は他にあると思いつつ、やりたくない事には体が動かず「まぁいいか・・・」。頭の中を真っ白にする事もたまには必要です。

今ちょうどリサイタルのご案内状を書いているのもあり、ここでも「ご挨拶」を書こうと思ったのですが、どうもあれと同じ調子では書けずじまい。限られた字数内に収めるという条件下で書いているもの(ちょっと堅い感じ)と、ここで字数制限なく思っている事を書ききれるのとでは違って当然!と思うようになったので、全く別に現在思っている事を書くことにします。

1年に1度、5月下旬から6月上旬にかけてのこの時期、リサイタルを催すようになってから今回で12回目。自主企画で弾きたいものを弾かせて頂けるのは有り難い事です。ここ数年はロマン派以降の作品でまとめていたのですが、今回は久し振りに古典派以前の作品も採り上げることにしました。普段室内楽や伴奏ではさまざまなスタイルの作品に接していますし、ソロでもレパートリーは限定せずにいろいろ挑戦していこうと心がけていたのですが、そうするとシンプルなものの素晴らしさが改めて見えてくるものです。

このプログラムにした理由は「ひとりごと」の2月7日に書いたので省略しますが、早い話、今弾きたいと思うものを組み合わせたらこうなったという事でしょうか。どれも素晴らしい作品です。それぞれについて簡単に触れますと、シューベルトの最晩年に書かれた最後のソナタ、これが一番今の心境に近い気がします。一見穏やかでありながら心の奥底を覗かせている、そんなところがあります。人生経験を積まないとこれは弾けないと思ってお預けにしていたのですが、ほんの少し分かりかけてきたそんな年齢になりました。ベートーヴェンのソナタは若い頃の作品ですが、シューベルトにも通じるような深い一面も垣間見える作品です。このプログラムで唯一新しい響きがするのはバルトーク。エネルギッシュで、強烈なリズムから来る快感も味わえますが、やはり音の選び方に必然性が感じられます。J.S.バッハは私の原点でもあります。今回選んだトッカータは、短いながらもいろいろな要素を備えている作品です。

私は普段口が重く、又思っている事を必要以上に話せない性格なのですが、例えば自分が演奏に際して何を考え何を表現したいのか、その核心の部分はリサイタル前に敢えて「解説」しなくてもいいと思っています。作品について語る事はできても、音楽という伝達手段を持っているのだからそれで自分の想いは伝えるべきだと、そしてそれはある程度は出来るはずだと信じているから。別の言い方をすれば、それは聴いて頂けない限りお伝えする事ができない部分でもあると思うのです。

ホームページの開設は、そもそもいつもリサイタルにいらして下さる友人知人、それぞれの方とお話ししたいのにそれができないという、そんな思いから始めた事でした。そして全く初めての方にもこれを見て頂けたら、とも・・・。普段の何気ない日常生活、そんな中で考えている事をこれだけ書くようになって、今までの私を知る友人は非常に驚いているようですが、真の「核心」の部分だけは音楽でしか伝えられない。この1年間に何が起きて今どんな気持ちなのか、選曲から演奏するまで全てを含め、1年に1度正直にさらけ出せる日なのかもしれません。

いろいろとお忙しい事と思いますが、そんな訳でいらして頂けたらとても嬉しく思います。よろしくお願い致します。

今年は偶然ですが、何かとベートーヴェンとシューベルトにご縁があるようです。秋にお頼まれしたコンサートなどの仕事にはことごとくその二人の作品が含まれていますし、今持っている授業のテーマも、学生さんが勉強している曲も又然り。奥が深くていいですね。弾く度、楽譜を見直す度に新しい発見があって・・・年を重ねる毎にそんな思いが強まります。

家では時を同じくして満開になった梨、ライラック、山吹がそろそろ散り始めました。辺り一帯はライラックの甘い香りがふんわりと漂っていますが、山吹の下に行けば負けじと甘酸っぱい香りを振りまいています。桜を見る時もそう思うものですが、1年365日の内、花を美しく咲かせるのはたったの7日間程度。ちょっと忙しくて留守が続いたりお天気が悪かったりして散ってしまったら、再び見られるまで後1年は待たなくてはならない。358日しっかり準備して毎年ちゃんと花を咲かせている。当たり前ながら「自然」は凄いと感じさせられ、又運良くその瞬間に居合わせた事を嬉しく思います・・・。



2005年4月11日(月)     「講習会」

待ちに待った桜が満開になりました。しかし今年は珍しく遅かった・・・。桜と言えば一番身近なのは上野公園。新学期、気持ちも新たに学校に向かう時、公園や芸大前の桜の下を通って行ったものです。いつもは博物館動物園駅を利用していても、この時期は敢えて上野の山の下から桜並木を見ながら歩くのが好きでした。卒業式の時期に咲いていた年もあり、入学式過ぎてもまだお花見が出来た年もあり。蕾がぽつぽつ見えてきて、それがピンクに色付き、ちらほら白い花が見え始め、樹全体が白とピンクのまだらの雲になり、そして真っ白なむくむくした雲になり、そして花吹雪が散り始め、そして花がらだけの赤い針ねずみ状態になり、そして若葉が芽吹き始め・・・日々移り行くさまを眺めながら登校していた頃を思い出します。今も変わらずこの時期は何か心が浮き立つような、そんな気持ちになるものです。

家には鉢植えの小さい梨の樹もあるのですが、今年は予想外に沢山花をつけました。梨は桜と同じくバラ科なので、花の形は良く似ています。咲く時期も殆ど一緒ですが、花びらが純白なのに対しておしべの先端がワイン色。その色の対比がおしゃれです。昨年つけた実はカラスに大分食べられてしまったので、今年はカラス対策もしっかりするつもり。ちなみに、昨秋何とか死守した2つの実は多少固かったものの、味はなかなか良かったです。

毎日見ているはずなのに、日に日に植物も育っていくものです。昨日咲いていなかったチューリップも山吹もライラックも、そして道端のスミレも咲きだしました。

さて、今更タイミングを外したような気もするのですが、先々週の講習会について。いつも友人に様子を尋ねられても、分かりやすくうまく説明できなくて・・・時間が経ったので少し冷静に振り返れそうです。ちょっと長くなりますが、よかったらおつきあい下さい。

今回は全期間(1週間)の殆どを、ヴァイオリンのクラスで伴奏していました。先生は旧ソ連のご出身で、現在はウィーンとザグレブの音大で教えていらっしゃいます。毎日10時から18時まで40分単位でレッスンが詰まっていて、学生さんが入れ替わり立ち代わり違う曲を持って現れます。その後夜には受講生コンサートが毎日あり、ピアニストが交代で担当、私は大体1日おきでした。19時までザーッと1回通す程度の合わせをし、その後21時近くまでコンサート。夕方で帰れたのは確か1日あったくらい。例年は講習が始まる約1週間前に曲目一覧表が送られてきて、少しは心の準備も出来るのですが、今回は諸事情でそれを知らされたのは講習初日の前の晩。送られてきたファクスでスケジュールと曲目を確認する時が、一番ドキドキ。今まで聴いたこともなければ楽譜を見たこともない曲が数曲入っていました・・・。

そんな感じなので、家に帰れば疲れてバタンキュー。たまたま楽譜を持っているけど一度も弾いたことのない曲や少し感覚を取り戻しておきたい曲、それらを練習できたのも初日のみ。結局体力と集中力を温存する方針に切り替えて、(私には珍しく)さっさと寝てしまいました。どの曲も初めて勉強する時は、コンチェルトならオーケストラのスコアを分析してアレンジを少し変え、いろいろCDも聴き、ある程度の回数を合わせてから本番を踏んでいます。だからいきなり弾くことになっても意外に手も頭も覚えているもの。でもレパートリーに入っていない曲があるのは自分の責任なので、それはいつか又弾く時に備えて勉強しておかなくてはならないし、レッスンなどでは初見でも何とか形にしなくてはならない。1曲全く初めてなのに、受講生コンサートで弾く羽目になった曲がありました。その学生さんとは顔見知りでしたが、お互いにこの曲を合わせるのも全く初めて。こういう状況に昔はびくびくしていましたが、最近は大分肝も座りました。伴奏ピアニストをされている方に伺えばどこでも事情は同じで、それでも何でも弾けてしまう凄い方はいくらでもいらっしゃるのです。

先生は弾きながらレッスンされる方でした。先生のお人柄同様、ヴァイオリンの裏板から響いてくるその音色が深く温かく、又何の曲でも弾いてしまわれるのです。そんな時とっさに伴奏もつけるようにしていましたが、ほんの1フレーズでも一緒に演奏させて頂けるのは伴奏者の特権!先生が弾かれる時も、学生さんがレッスン中に直されたことを改めて弾く時も、いちいち何小節目からなんて言っているとレッスン時間がもったいないので、当然いきなり弾きだすような形に・・・。だからこちらはいつもレッスンの脈絡から「次はこの辺かな?」と推測し、又メロディーからその場所が楽譜のどこかを探し出す前に、伴奏パートの音を思い出して瞬時に弾かなくてはなりません。中に一人伴奏譜を忘れた学生さんがいました。せっかくレッスンして頂くのに無伴奏で受けるのも残念な事。仕方ないのでハーモニーを探りつつ、暗譜で覚えている範囲で伴奏をつけました。

レッスンは英語で行われました(先生ご自身は「ドイツ語の方がはるかに楽なんだけど」とおっしゃっていましたが)。受講生自身の申し出によって通訳の方をお願いすることも出来ましたが、通訳がない場合はちょっと緊張します。先生と受講生の間で話が通じなかった時、お二人ともくるっと私の方を振り向かれて「?(今のは一体何て?)」。先生が英語をドイツ語に言い換えられる場合もあるし、私はしゃべりに関しては英語は全くダメで片言ドイツ語で対応するので、3ヶ国語が部屋の中を飛び交っているような状態でした。考える前に口から言葉が出ている位でないとレッスンが滞ってしまうので、傍目にはかなり笑える状況でも本人は至って真剣。また通訳を頼まず「英語は全然分かりません」と私に申告してくる学生さんもいて、その時は通訳しながら弾く羽目になりました(今思い出しても冷や汗が・・・音楽用語の英語なら何となく分かりますが、それでも怖すぎる)。

それにしても何ヶ国語もしゃべれるのは当たり前という先生ばかり。とあるチェロの先生は母国語のルーマニア語、イタリア語、ドイツ語、英語、フランス語、5ヶ国語はOKとおっしゃっていました・・・すごいの一言。コミュニケーションが大切だからこそ言葉がしゃべれなくては、と実感させられます。音楽も全く同じだけど、伝えたい事を伝えられなくては意味がないから。又逆に伝えたい事があるなら、たとえ言葉が出来なくても何かしら方法はある、とも言える。そういう意味ではもっともっと努力しないと、と反省させられました。

無伴奏の曲がある時は休めますが、今回は珍しく皆伴奏付きの曲だったので、ピアノの前に座りっぱなし。当然腰が痛くなります。ピアノを普通に弾いているだけでももちろん腰は痛くなりますが、伴奏の時は半端でなくキツイ。その理由は・・・1、いつも頭は先生と受講生の方(つまり右)を向いている。2、伴奏ではピアノの鍵盤左半分をより多く使うので、体は中心より左寄り。3、尚且つ右足はペダルにかけている。そんな感じに、体を妙な格好にひねったままでいるので、普段使わないような筋肉を変に使うのです。そして頭の中では相手の音を聴き、先生の話される言葉を聞き、楽譜を読み、その中でいろいろな状況に応じてどこをどのように弾くべきか、判断を下さなくてはならない。一瞬でも頭が休んでしまうと訳が分からなくなってしまう・・・。持久力と瞬発力が必要というのは、そういう意味です。

しかし本当に大変なのは先生方。毎日朝から晩までレッスンで、期間中のコンサート、そしてこの講習会後に別の場所で行われるコンサートの為に、夜は練習もしなくてはならなかったそうです。時差ぼけが取れない中でさぞお疲れの事と思いますが、それを感じさせないご様子にはただただ脱帽です。

学生さんも期間中に数回、それぞれ違う先生のレッスンが入ります。今回ヴァイオリンでは日本、フランス、オーストリア、ロシアとさまざまな方がいらしていて、コンサートでは全く違う個性の饗宴を堪能させて頂きました。学生さんにしてみればレッスンのわずかな時間だけでも、得られる事は本当にいろいろあったと思います。先生のたった一言で、変わる人は演奏が見事に変わるものです・・・。

私自身今まで、ロシア音楽に対して今ひとつ感覚がつかみきれないところがありました。ラフマニノフなど本当に好きでも、ロシアに行ったことがなくロシア語も全く分からない為、こればかりはどうしようもないかと思っていた節がありました。先生もチャイコフスキーやプロコフィエフを持ってきた学生さんには、レッスンに俄然熱が入りました(もちろんどんな時も熱心に教えて下さったのですが)。毎日ずっと先生のレッスンと演奏を身近に聴いていて、何気なく話される先生の一言から、ロシア音楽により近づけるようなヒントを見つけられたように思います。ほんのちょっとだけ、それもある一面でしかないのかもしれないのですが、それでも私にとっては大きな収穫だったような気がします。

そんな1週間を無我夢中で過ごしました。その後新学期が始まって学校の仕事をし、又今はリサイタルに際してのご案内状を書き・・・。そしてソロの曲を練習しながら考えた事があります。自分で出す音一つ一つを磨き、楽譜に書かれている音符に、そして作曲家に思いを馳せるのは大切な事だけど、その反面伴奏の仕事のように全体像を一度に捉え、又準備万端でいつでも弾けるようにしておくのも必要な事。そのバランスを上手く取れるようになりたいものです・・・。



2005年4月5日(火)      「新学期」

1週間に渡る講習会の仕事が何とか無事に終わりました。それからふと我に帰り(それ位日常から隔離された世界だった)、家に居ない間にたまった雑用とリサイタル関連の事務仕事をしていたら、新学期の授業に関する情報もいろいろ入ってきて・・・もう何から手をつけていいんだか分からない位。終わってからまだ丸1日ちょっとしか経っていないのに、遠い遠い昔の事のような気がします。

4月20日の洗足学園にて行われるサックスのアンサンブルのコンサート、これもやっと動き始めました。この件に関して今まで全く「ひとりごと」で触れていないのは、何の進展も無かったから。2月終わり頃に急にお頼まれした関係でチラシに私の名前は出ていないのですが、ピアノの入る2曲に急遽参加させて頂ける事になった訳です。その2曲はバーバーの「スーヴェニール」、そしてバーンスタインの「ウェスト・サイド物語」を山田武彦さんがアレンジされた「ウェスト・サイド・ストーリー’96」。学校も新学期に入り、これから急ピッチで合わせが始まります。皆さん多方面にご活躍で、果たして全員が集まれる日がどれ位あるのだろうか?と当事者ながら思ってしまうのですが、これだけ素晴らしいメンバーが一堂に会するのもとても贅沢・・・。

これは学内のサックス科の先生方がお揃いで出演される、アンサンブルのコンサートです。現在と同様、私自身学生時代サックスの伴奏を良くお手伝いしていましたが、その当時の先生と先輩後輩(今更「後輩」だなんて全く思っていませんが)と、今この学校でご縁があるのも奇遇!演奏活動をばりばりされている方ばかりで、どんなスリリングな演奏が生まれてくるのか楽しみ。そんな中に混ぜて頂けるのはとても有り難い事です。

プログラムは、オリジナルをサックスのアンサンブル用にアレンジしたものばかりですが、正に「名曲アルバム」!初めて概要を知った時はびっくりした程でした。私の弾く2曲はアメリカの作品。その他、ヴィラ=ロボスやミヨー、ピアソラという南米色の強いノリのいい曲が並び、又サックスで奏でるラヴェルはどんな風に響くのかも興味があります。詳しくは「コンサート情報」のページをご覧下さい。楽しめるコンサートになると思いますので、ぜひぜひお出掛け下さい。

いつの間にかリサイタルまで2ヶ月を切りました。新学期は何かと慌しいのですが、これからしばらくはいつもの生活にプラスして、出来る限りの練習時間を確保する為に無我夢中で過ごす毎日になります。今回の講習会もなかなか刺激があり、それなりに緊張感のある生活を送っていました。これについて書きたいのはやまやまですが、さすがに今やらなくてはならない事が沢山あり、そして疲れもたまっているので又次の機会に・・・。


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